The Joe Alon Center (ジョー・アロン・センター)

訪問日: Mar 5, 2013

この日からレンタカーを借りてドライブ旅行です。最初に向かったのはベエル・シェバの近くにあるジョー・アロン・センター、ここはベドウィン文化を紹介する博物館です。

エルサレムから高速1号線に乗り、テルアビブへ行く手前で左に折れて高速6号線に入って南下します。しかし、6号線への合流地点を見逃して通り過ぎてしまい、テルアビブ近くまで行ってUターンしてやっと6号線に入りました。イスラエルの高速道路は基本的に無料なのですが、この6号線だけは有料です。有料ですが、日本のような料金所はありません。どこかにカメラがあって、自動的に車のナンバーを読み取って後日請求書が届くのだそうです。どこにカメラがあるのか気がつかないうちに6号線に入っていました。料金は後日レンタカー代に含まれてカードから引かれていました。イスラエルのIT技術は進んでいます。

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ベドウィン族というのは、アラビア半島を中心に、ラクダや羊を放牧したり、通商を行ったりしているアラブ系の遊牧民で、砂漠地帯で移動式のテント生活をしています。映画「アラビアのロレンス」では、オマー・シャリフやアンソニー・クインがベドウィンの族長を演じていました。

イスラエルでは、ベドウィンの人々の定住化政策が進められ、次第にベドウィン族特有の文化が失われつつありますが、失われる前にその文化を保存しておこうとして1985年に設立されたのがこの博物館です。

Joe Alonという名前は、イスラエル空軍の創設者の一人で、独立直後にパイロットとして活躍した後、ネゲブ砂漠にあるイスラエル初の空軍基地で指揮官を務めました。1973年に米国赴任中に謎の死をとげましたが、ネゲブ地方の自然を家族と共に愛したジョー・アロン氏を記念して、彼の名前が博物館に付けられました。

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博物館にはベドウィンのテントが設置され、実際の調理器具や食器などが人形とともに展示されています。これは、コーヒーやティーでおもてなしをするテントです。

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実際のおもてなしは男がします。

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広場には来館者をもてなすためのテントがあって、男の人がコーヒーをふるまっていました。

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一組の団体がちょうどコーヒーを飲み終わったところで、私たちが着いたときには片づけ始めていて、写真を撮っているうちにすべて片づけられ、博物館の人もいなくなってしまいました。団体客もいなくなり、昼休みになったので全員食事に行ったようです。平日だったせいか、私たち夫婦の他には誰もいなくなりました。

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館内にあったおもてなしテントの模型です。馬も近くで休んでいます。

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客人用の宿泊テントです。各部屋にはラクダがつながれています。

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これは、婦人用テントでしょうか。パンをこねたり焼いたりする調理器具が見えます。

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絨毯を織る女性。

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きれいな装飾のついた女性の衣装。

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カラフルな飾り物です。

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らくだを使った農耕の様子。

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農機具が展示されています。

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種まきの様子。 麦の種でしょうか。

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収穫の様子。

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収穫でもラクダが活躍しています。

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ラクダにのせる鞍でしょうか。

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武装したベドウィンの男。

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銃や剣も展示されています。

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ベドウィンの家族の生活の様子。

  • 左上:割礼の儀式を待つ子供たち。1歳から10歳くらいの間に行われるとのこと
  • 右上:悪者から守るために女の子の服を着せられた男の幼児
  • 右下:馬に乗って学校へ行く男の子たち

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たくさんの調味料が展示してありました。

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Caraway:ういきょう、Hyssop:ひそっぷ、Saffron:サフラン など、聖書に出てくるものがたくさんあります。

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Incense(香料)とかかれたものも幾つか見られます。

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左下に「Frank Incense」とあるのは「乳香」です。そうです、イエス様がお生まれになった時に東方の三博士が持ってきた三つの贈り物のうちのひとつです。

マタイ2:11 ”そしてその家に入って、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。”

実にたくさんの香味料が並べられていました。Rock Sugar(氷砂糖)もあります。ベドウィンの人たちは、実に豊かな食生活をしていたようです。

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ベドウィンのテント村の様子を示す模型もありました。ベドウィンの生活を知ると、イエス様の時代の生活に思いを馳せることができます。

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この博物館は、ネゲブ砂漠の北の端にある田園地帯に位置しています。展望台からは、広々とした周囲の景色を見渡せます。遠くにみえる高地はARAD方面になります。

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The Joe Alon Center

ジョー・アロン・センター

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