Nazareth Village (ナザレ村)

訪問日:18 Feb 2013

ナザレはイエス・キリストの育ったところです。その時代の生活の様子を再現して博物館にしたのがナザレ村で、当時の様子を見ることができます。

これは、ナザレ村の入り口です。ナザレ村はナザレ病院の医師であり地元の歴史家もあったDr. Nakhle Bishara氏の長年の夢を実現したもので、病院の空いていた土地にイエス・キリスト時代(紀元一世紀)の生活を再現する野外博物館として計画され、2000年にオープンしました。実際、そこにはイエス時代に高台の農場があったことが確認されています。

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ナザレにはアラブ系の人が多く、その30%がクリスチャンと言われています。そのためか、ナザレ村の看板はじめ、ほとんどの説明書きは、アラブ語、英語、ヘブライ語で書かれていました。

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ウォーキングツアーが始まると、ガイドは私たちを大きなオリーブの木の下へ連れて行って、木の根元を指差しました。

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すると、その根元には、新しい枝が生えていて、ガイドは「イザヤ書11:1 エッサイの根株から新芽が生え、その根から若枝が出て実を結ぶ」というところを引用し、Nazarethという町の名の語源は、ヘブライ語で若枝を意味するNetserから由来するという説明をしました。その若枝がイエス・キリストを意味するとのことです。

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イエス時代のナザレ村は数百人しかいない小さな村でした。ひつじやヤギを飼ったり、ブドウ栽培をしてぶどう酒を作ったりしていたとのことです。このぶどうしぼりの岩場は、当時のものだそうです。上のくぼみにぶどうを入れて足で踏んでつぶし、流れた汁を下の穴に溜めるという仕組みです。ぶどう絞りの説明は、イスラエル観光では何度もでてきますが、ガイドは、『なぜ足で踏むのでしょう?』という質問をよくします。答えは、『種をつぶさないようにするため、種をつぶすと苦くなるから』だそうですが、その答えが出る前に観光客からはいろいろな面白い答えがでます。

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当時のブドウ畑を再現したもの。

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ひつじやヤギ、ろば等が飼われていました。

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このあたりの岩場は、イエス時代のものが、そのまま残っているそうです。

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野獣や外敵を見張るための「やぐら」も再現されています。聖書では、マルコ12:1「ある人が、ぶどう園を造り、垣をめぐらし、また酒ぶねの穴を堀り、やぐらを立て、それを農夫たちに貸して、旅に出かけた。」とあるような情景です。

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また、いばらの道も再現されています。マタイ13:7「ほかの種はいばらの地に落ちた。すると、いばらが伸びて、ふさいでしまった。」

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オリーブの木も植えられていますが、これはオリーブの実を絞る道具です。人ではなく、ろばをつないで引かせますが、最初に出てくる一番絞りをバージンオイルといって祭壇にささげる油としました。

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その次に、絞った残りをこの荒い袋に入れて更に絞ります。

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石のおもりをたくさんぶら下げ、てこの原理を使って奥に置かれた袋をプレスすると2番絞りが出てきます。

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また、屋内では、いろいろな作業がされていました。これらは、イエスの父ヨセフの仕事でもあった大工仕事の道具です。DSC_0356

木を削ったり

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きりで穴を開けたりするのを実演してくれました。

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女性は、ひつじの毛を紡いで糸を作り、布にします。

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このようにして、ひつじの毛から糸を紡いでいきます。

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いろいろな貝など、染料を使って、きれいな色に染めます。

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古いシナゴーグの遺跡も発見されました。前方の講壇の上に置かれたものはトーラー(モーゼ五書)の巻物を巻いておく道具です。

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また、紀元1世紀ころの墓も見ることができます。岩の洞穴の中に作られており、入り口は丸い扉でふさがれていました。これは、イエス様が葬られたものと同じタイプのものとのこと。

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墓の内部はこのように穴が掘られており、それぞれに一人づつ埋葬されました。

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